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映画コアラ

ネタバレしてます。

ロストリバー(Lost River)

ロストリバー

Lost River

2015 アメリカ

 

イアン・デ・カーステッカー

シアーシャ・ローナン

マット・スミス

 

ライアン・ゴズリングの初監督作品、というより、

エージェントオブシールドのファンだから

フィッツが出てることに惹かれて鑑賞。

 

冒頭から小さい男の子と遊ぶフィッツ、いやボーンズにキュンときた。

あらすじよく知らずに観たのもあるけど、始めはビリーがきれいで若いから、

ボーンズと夫婦かと思った。

 

タイトルや出演者の文字がおしゃれ。

映像も景色もファンタジックで素朴でいい感じ。最初はね。

街のさびれた様子は伝わるけど、まだ画面は明るい。

 

でもすぐに、街を仕切るブリーが登場し、雰囲気が一段階暗くなる。

ボーンズが鉄?銅かな?を集めて回る廃墟はどれもカラフルで、でも落書きだから品がなくて、白いシャツのボーンズが健気にうつる。

燃える自転車はいいね。

この映画は火がよく出てくる。

 

一方ビリーと銀行の支店長デイヴは、お金がなくて困窮している状況について話す。

このデイヴが嫌なやつ。

家に住み続けたいと言うビリー。

この世界では、経済が破たんしたロストリバーはいくつかあるみたいだけど、

他の街へ行けば皆もっと普通な暮らしをしているのかな?

 

そして満を持してシアーシャ・ローナン登場。

黒髪もかわいい。

ラットの部屋はピンクのネオンライトが照明代わりで、

眩しいんだけどどこか落ち着く。

 

ブリーに取られたかばんを取り返したボーンズ。

やばいよ~。ブリーに殺される、とラットにも言われるけど、家とかまでは追いかけてこないんだね。次会ったら命はないぞ的な?

あとブリーは叫ぶの大好きね。野蛮だわ。

 

家に戻る途中で、ボーンズは不思議な場所を見つける。

草の生い茂った道が湖に続いていて、湖からは街灯が顔を出している。

この湖の下に、街がある。

ここの景色がすごくきれいだと思った。

 

怪しげな仕事を始めることにしたビリー。

女性が殺されたり、拷問されたり、自分で顔を切り付けたりするショー。

盛り上がる観客(ほぼおじさん)。

でも本当の仕事はショーじゃなくて、どうやら店の奥にあるピンクの場所。

シェルと呼ばれるカプセルに入る仕事らしい。

まったくよく分からない。けど怖い。

仕事場まで送ってくれるタクシー運転手がいい人なのが救い。

 

ラットと一緒に住むおばあちゃんが登場するけど、

怖すぎる。

暗い部屋の隅に立ってるとか、コールソンかよ。

自分の幸せな頃のビデオをずーっと見てる。

 

ラットからロストリバーの噂を聞いて、湖へ出かけるボーンズ。

水槽と懐中電灯で暗い湖を覗き込むボーンズが超好き。

で、何かと目が合う。

 

ラットの部屋で、おそらく学校で見たと言っていたダム建設に関する教材ビデオを見る。恐竜博物館だと...!

 

というかラットはどうやって生計を立てているんだろう。

おばあちゃんはきっと働いていないと思うから、ラット一人で頑張ってるんだな。

泣いてるシーンもあったし。

その後、ボーンズを誘って出かける。

このシーンは本当にかわいい。踊ったり、お菓子を選ぶふたり。幸せ。

 

でもやつらが来てしまった。

隠れるボーンズ。店の外で変なおばさんと会話?するブリー。おばさん何者?

フェイスはうまくかわしたけど、ブリーが店内に入ろうとするので

慌てて引き留めるラット。

家まで送ってもらう羽目に。もう心配で心配で気が気じゃなかった。

ボーンズも同じ気持ちだったよね。

マット・スミスこの役すごくいいわ。

 

この辺りから映像も展開も暗い。

デイヴが歌うシーンは謎だけど、まずブリーがねずみのニックをやりやがったぁぁ!!

許せない、最低。

あと走るボーンズの可愛さよ。

 

この映画はカメラワークがとても素敵。

 

ボーンズがビリーを職場まで送る。

この時初めて母の職場を知り、店に入るボーンズ。

デイヴに呼ばれて何か話してたけど、キャットの目線でしか見れなくて、何の話をしてたのかは分からない。

かばんを忘れたのは店に入る口実だけかと思ったけど、ボーンズが店に入る理由になり、ビリーがシェルに入っていることを表し、そしてかばんの中におそらくナイフが入っていたと思われるので、このかばんは結構重要な役割を果たしている。

たぶんボーンズは、デイヴに言われて店の奥まで行ったんじゃないかな。そしてシェルを見て、ビリーが入ってるかもしれないと気付いた。

だから家に帰ってすぐに、弟をラットに預け、信じていなかった呪いを解きに行くと言い出した。

 

その様子を見ていたブリーは、フェイスをラットの家へ向かわせ、自分は湖に向かうボーンズの後を追う。

ラットの家に火をつけるシーンで、フェイスはブリーに唇をはさみで切られたから、よだれが垂れてるんだけど、それがホラーかってくらい恐ろしい。

さすがになんとか言ってよ、おばあちゃん。

 

ボーンズが湖に潜るシーンは、エージェントオブシールドのフィッツシモンズが沈んだ時を思い出す。気を付けてね、フィッツ~!

 

なんとか恐竜を見つけ、のこぎりで頭を切ることに成功。

恐竜の頭をボートにのせ、車へ戻ろうとしたときー

突然、電灯に明かりが灯る。

ここはすごく感動的で、少し怖くもある。

噂は信じてなかったけど、もしも呪いがあったとしたら、これが解けた印みたいだよね。何かがきっと変わったはず。

 

車はブリーによって燃やされていた。あんなに大事に修理してたのに。

そして猛スピードで轢く気満々で向かってくるブリーに、恐竜の頭を投げるフィッツ!じゃない、ボーンズ!

ブリーはハンドル操作を誤り、自分が燃やしたボーンズの車に突っ込む。脚は車の爆発で燃え、上半身は湖で溺れる。器用な死に方やな。

 

同じ頃、燃える家からなんとか脱出したラットとフランキー。

おばあちゃんはもう、生きる気力がなかったんだね。

 

そして、デイヴにシェルを無理やり開けられ持っていたナイフでデイヴの右耳を刺したビリー!

デイヴは死んだかはわからないけど、耳はこれでどちらも聞こえなくなったでしょうね。

 

いい人なタクシー運転手とともに、皆でようやく街を出る、ハッピーエンド(のはず)。

 

この映画は、幼い弟のフランキーがいることで、家族の良心が保たれているように感じた。デイヴやブリーなどの邪悪な外側のものから、フランキーの純粋無垢な存在が家族を守っているような。

父親がなぜいないのかについては一切触れられていないけれど、フランキーが一家を守る役割を果たしてくれていると思う。

 

何はともあれ、ようやく街から逃れたボーンズたちには、幸せになってほしい。

 

最後、また街灯が消える描写があったから、街の呪いは完全に解けたわけではないんだな。

 

そしてイアンを堪能できました。